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毛には羊から刈り取った「羊毛」と、羊以外の動物から刈り取った「獣毛」があります。
衣類表示で「毛」と表示されている場合は、羊を含む何かしらの動物(カシミヤ、アルパカ、アンゴラ等)の毛を指し、羊の毛とは限りません。
このページでは衣類表示で「ウール」と表示される、羊毛について解説します。

羊毛(ウール)の特徴

wool_20203.jpg羊毛繊維の特徴は、波状の縮れと表面が鱗状になっていることです。
この縮れが弾力性と保温性を発揮するので、セーターやマフラー等の防寒着に多用されるのです。
鱗状の表面は撥水性と吸水性をもっていて、環境によっては吸湿性も持ち合わせます。
しかしこの表面は多くの水を含むと開いてしまうため、揉み作業が加わると繊維がからみ合い収縮し手触りが硬くなります。これをフェルト化と言います。

長所

・弾力があり保湿性に富む。
・湿気を吸収し、水をはじく
・シワになりにくく、シワができても回復しやすい
・難燃性である

短所

・フェルト化する
・水に濡れると折れ目が消える
・アルカリに弱い
・虫害を受ける
・ピリング(毛玉)ができる

※一般に流通している商品はほとんどに、短所を補う様々な加工が施されています。その為、全ての商品にここで挙げる短所が当てはまる訳ではありません。

羊毛(ウール)の種類について

羊の種類は3,000種以上あると言われていますが、大きく3つに分けることができます。

①メリノ(衣服用に改良された羊)
繊維の長さ・太さが均一で、生産量が最も多いため羊毛の主体。

②クロスブレッド(イギリスやニュージーランドに多く生息)
編物や厚地織物、カーペット等に多く使われる。

③その他(野生種の羊)
この種の毛は繊維が荒く衣服には適さない。

※しなやかな柔らかさが特徴で高級素材とされるラムウール(生後5-6か月以内の毛)は、メリノ種に属します。